警備の知恵袋

Security Knowledge

現場での救急・AED対応|警備員が知っておくべき応急処置の基礎

工事現場やイベント会場では、作業員や通行者、来場者が急に倒れたり、けがをしたりすることがあります。 そんなとき、現場に立つ警備員が落ち着いて初動対応できるかどうかが、命を左右することもあります。 警備員は新任教育の中で応急処置の基礎を学びますが、いざという時のために日頃から流れを理解しておくことが大切です。 この記事では、現場での救急対応・AEDの使い方の基礎を、広島のSAIZEN警備保障がわかりやすく解説します。

なぜ警備員に救急対応が求められるのか

警備員は、現場の入口や通路など、人の動きが見える位置に立っていることが多い存在です。 そのため、急病人や事故に最初に気づき、最初に対応する立場になることが少なくありません。 救急車が到着するまでの数分間、その場に居合わせた人が適切な応急処置を行えるかどうかで、救命率は大きく変わります。 だからこそ、警備員には基本的な救急対応の知識が求められます。 警備業法に基づく新任教育でも、救急法や応急処置は必ず学ぶ項目に含まれています。

急病・事故発生時の基本の流れ

人が倒れているのを発見したときの、基本的な対応の流れは次のとおりです。

  • ①周囲の安全確認:車両や重機など、二次事故の危険がないか確認する
  • ②反応の確認:肩を叩きながら声をかけ、反応があるかを確認する
  • ③応援・通報:大声で助けを求め、119番通報とAEDの手配を依頼する
  • ④呼吸の確認:胸やお腹の動きを見て、呼吸があるかを確認する
  • ⑤心肺蘇生:呼吸がなければ胸骨圧迫を開始し、AEDを使用する

慌てず、一つひとつの手順を落ち着いて行うことが大切です。

最優先は「安全確保」と「119番通報」です。自分や周囲の安全が確保できない状況では、無理に近づかず、まず安全な場所から通報・応援要請を行います。

119番通報のポイント

119番通報では、慌てず、聞かれたことに落ち着いて答えることが大切です。 伝えるべき主な内容は、「救急であること」「現場の正確な住所や目標物」「けが人・急病人の状態」「人数」などです。 特に工事現場では、住所が分かりにくいことがあるため、あらかじめ現場の住所や近くの目標物を確認しておくと、いざという時にスムーズです。 通報後も、指示があれば電話を切らずに対応します。 現場の場所を的確に伝えることが、救急車の早い到着につながります。

AED(自動体外式除細動器)の基礎

AEDは、心臓が正常に動かなくなった人に電気ショックを与え、正常なリズムに戻すための機器です。 音声ガイダンスに従って操作するだけで、誰でも使えるように作られています。

  • 電源を入れ、音声ガイダンスに従う
  • パッドを胸の指定位置に貼る
  • 機器が心電図を解析する間は、傷病者に触れない
  • ショックが必要と判断されたら、周囲の安全を確認してボタンを押す
  • その後も、指示に従って胸骨圧迫を続ける

AEDは駅や商業施設、公共施設などに設置されています。現場の近くの設置場所を、あらかじめ把握しておくことが大切です。

胸骨圧迫(心臓マッサージ)の基礎

呼吸がない、または普段どおりでない場合は、ただちに胸骨圧迫を始めます。 胸の中央を、強く・速く・絶え間なく押すのが基本です。 押す深さや速さには目安があり、救急隊が到着するまで、またはAEDが指示するまで続けます。 一人では疲れてしまうため、複数人で交代しながら行うと、質を保てます。 正しい方法は、消防署の救命講習などで実際に体験して身につけておくと安心です。

警備員の日頃の備え

いざという時に落ち着いて対応するには、日頃の備えが欠かせません。

  • 現場の住所・目標物を業務前に確認しておく
  • 近くのAED設置場所を把握しておく
  • 緊急連絡先(119番・現場責任者)をすぐ確認できるようにしておく
  • 救命講習や研修に参加し、応急処置の流れを体で覚えておく

こうした備えがあることで、緊急時にもためらわず動けます。

イベント会場での救急対応

多くの人が集まるイベント会場では、急病人や熱中症、転倒によるけがなどが起こりやすくなります。 警備員は、来場者の異変にいち早く気づき、救護スタッフや主催者に連絡する役割を担います。 会場内の救護所やAEDの場所、救護スタッフの位置を事前に把握しておくことが大切です。 混雑した会場では、救急車の誘導路を確保することも警備員の重要な仕事です。 人が多い場所ほど、迅速で落ち着いた対応が求められます。

夏場に多い熱中症への対応

夏の現場では、熱中症による体調不良が起こりやすくなります。 めまいや立ちくらみ、大量の発汗といった初期症状に気づいたら、すぐに涼しい場所へ移し、水分・塩分を補給させます。 意識がはっきりしない、けいれんがあるといった重い症状の場合は、ためらわず119番通報します。 警備員自身も熱中症になりやすいため、周囲と声を掛け合い、無理をしないことが大切です。 詳しくは「熱中症対策|夏の現場で警備員が注意すべきこと」もご覧ください。

落ち着いて動くために

緊急時に最も大切なのは、慌てないことです。 人が倒れている場面に遭遇すると、誰でも動揺します。しかし、パニックになると適切な対応ができません。 日頃から手順を頭に入れ、「まず安全確認、次に通報」と流れを覚えておくことで、いざという時にも体が動きます。 一人で抱え込まず、周囲に協力を求めることも大切です。 落ち着いた初動が、救える命を救います。

現場の救急対応に関するよくある質問

警備員は必ず救命講習を受けていますか?

新任教育で応急処置の基礎を学びます。加えて、消防署などの救命講習を受講する警備員も多くいます。会社として研修を行うところもあります。

応急処置で失敗したら責任を問われますか?

善意で行った救命処置については、法的に保護される考え方があります。ためらわず、できる範囲で対応することが大切です。まずは119番通報と安全確保を優先しましょう。

AEDは誰でも使えますか?

はい。AEDは音声ガイダンスに従うだけで、資格がなくても使用できます。落ち着いて指示に従いましょう。

現場にAEDがない場合は?

近くの設置施設から借りるか、なければ胸骨圧迫を続けながら救急隊の到着を待ちます。日頃から設置場所を確認しておくことが大切です。

心肺蘇生のやり方が分からなくても大丈夫ですか?

119番通報をすると、電話の指示に従って応急処置を行うことができます。分からなくても、まず通報して指示を仰ぐことが大切です。

けが人を動かしてもよいですか?

むやみに動かすのは危険です。特に頭や首、背中を痛めている可能性がある場合は動かさず、安全が確保できる範囲でそのままの姿勢で救急隊の到着を待ちます。二次的なけがを防ぐことが大切です。

まとめ

工事現場やイベントでは、警備員が急病人・事故に最初に対応する立場になることがあります。 「安全確認 → 反応確認 → 119番通報とAED手配 → 呼吸確認 → 心肺蘇生」という基本の流れを理解し、日頃から現場の住所やAED設置場所を確認しておくことが大切です。 SAIZEN警備保障では、こうした緊急時対応も含めた教育を大切にしています。 安全管理を重視した警備は、広島のSAIZEN警備保障にお任せください。

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